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長禄二年以後申次記
正月二日 一管領へ年始之御成始在之、〈椀飯御対面以後之間、未刻之過程也、〉同上様も御成候也、先上様渡御成りて、少御逗留候て、やがて御所様御成候也、両御所の御供衆、何も裏打也、走衆は小すあふ也、上様は走衆無之、御中間共御輿の先へ二行に参也、今日の御成之儀、御女中衆御座候間、御相伴衆之大名不及伺候候、又猿楽なども無之、此御成之儀も、応仁乱前迄之事也、