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年中例式伝
当江戸柳営年始式中、御通に成と雲有、古法躾之名目、御通と雲有、是は御通(おんかよひ)と唱、主人酌て被下雲也、又柳営御通有者御通(おんとほり)と唱、大流事也、銚子渡に土器お乗、両人相并び持出る時、両人宛罷出頂戴致す也、又外に両人銚子お持、渡に盃お乗持出る、互に両人宛行違々々酌お致、是お千鳥掛と雲也、盃お戴所は同所也、古法文字同して唱替り、品も替れり、今御通りは古御流(おんながれ)之事也、