天明集成糸綸録

一

明和四〈亥〉年十二月
　　大広間御礼申上候面々之持参御太刀置所畳目
年始　中将〈御下段下より四畳目に置、三畳目にて御礼、〉　少将〈御下段下より三畳目に置、二畳目にて御礼、〉　侍従〈御下段下より二畳目に置、一畳目にて御礼、〉　四品〈御下段御敷居之内、一畳目に置之、板縁にて御礼、◯中略〉
右之通、大広間にて御礼申上候面々、為心得寄々可被相達置候、
　　十二月
明和五〈子〉年十二月
　　　大目付〈へ〉　　　　　雁之間詰　菊之間　同縁頬詰
元日御礼隻今迄於南拭縁、御礼申上候得共、向後大広間、二之間、御譜代衆脇北之御襖へ附、御礼可被申上候、
右之趣、雁之間詰、菊之間同縁頬詰〈へ〉可被相達候、
　御流時服頂戴之節、外様と組合不申被出候様可被致候、
右之趣、雁之間詰〈へ〉可被達候、
　　十二月
　　　大目付〈へ〉
　　　　　雁之間詰　菊之間　同縁頬詰
右元日御礼、向後大広間、二之間、御譜代衆脇北之御襖〈へ〉附、御礼可仕候、御流時服頂戴之節、御譜代外様次〈へ〉雁之間詰御奏者番差出候節、御譜代外様両人残り候節、雁之間御奏者番不組合残は、二人差出雁之間詰御奏者番と差出可被申候、外様之内一人残候節は、二人宛前に繰越差出、雁之間詰御奏者番と組合不申候様可被差出候、嘉祥御菓子頂戴之節も、右之通可被心得候、
　　十二月
宝暦十二年十二月
　　〈西丸へ年始〉出仕之覚
一御本丸〈へ〉登城之面々、其当日西丸〈へも〉出仕、謁奏者番退出、　但御太刀馬代は、御本丸御納戸〈へ〉納之、