[p.0684]
幕朝年中行事歌合

六番 左 寺社参賀
春おしる声はかはらじ神のます鳥いのからす法の山鳩〈◯中略〉
寺社の参賀は正月六日也、両御所御風折烏帽子御直垂〈御所は薄色、西御所は赤色、〉各ひたヽれ狩衣大紋お著す、白木書院にして増上寺大僧正おはじめ、独礼の寺院、山王の宮司など出て、ことほぎおのぶ、後大広間に渡御ありて、諸国の寺社山伏等の拝賀お受らる、