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玉露叢
三十七
延宝二年分の参勤御暇之扣上
一同〈◯正月〉十五日に、遠国の寺社数輩、進物お捧げて年始の御礼お申上る、〈◯中略〉
一同廿八日に、〈◯中略〉遠国の寺社并に門跡方、使者、使僧お以て、年始の御礼として献上物あり、〈◯中略〉
一同晦日に、公家門跡并遠国の寺社、年始の御祝儀として、使者、使僧指上る、今日御暇に依て時服白銀等お給ふ、〈◯中略〉
一同〈◯二月〉五日に、年始の御祝儀として、参上の寺院御暇に付て、黄金時服お給ふ、稲葉美濃守正則出席、戸田伊賀守渡之、 一小袖三、山門総代光聚坊、 一〈金一枚小袖二〉鳳来寺学頭松高院 一〈金一枚小袖三〉久能徳音院 一小袖二、毘門坊官今小路式部卿、 右の席は柳の間也 一小袖一、鞍馬妙寿院、 右の席は檜の間也〈◯中略〉
一同十五日に、例月の御礼過て、遠国の寺社年始の御礼あり、