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内院年中行事
正月朔日、二日、三日、七日、十五日、従禁中献おまいらせらる、御陪膳上臈、中臈、女蔵人、皆はつき、袴、びんふくてい也、〈◯中略〉又院中御幸、宮々御参、御盃の時は、はつき、袴、びんふく、すべらかしのてい也、〈◯中略〉 二日、入夜御取初の御盃事あり、此時皆はつき袴、古老の者は、おほくは紅梅下がさ子、白き子り、若衆は色々の段筋あり、襲はあるひは白き子り、又ははくのものなど也、〈◯中略〉
  禁中様女中方いしやうの事
一正月朔日、朝の御やきかちんの御いはひ、いたの物にても、から物にても、夕かたの御さかづき下し、ねもじかうばいの二つえり、うへにはりうらのあはせ、あさがれひにもかうばいの二つえり、
一二日、あさの御いはひ右と同じ、夕かた御さかづきに、何にてもいたの物、たんにてもかうばいにても、
一三日、朝の御いはひおなじ、御さかづきにてゆきの下とて、下にねもじ、あひにかうばいの御なか入、うへにねもじのあはせ、はりうら、