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沢巽阿弥覚書
空斎様より福山に被仰出、祖父沢巽阿に御尋之時申上之記、〈◯中略〉
正月朔日 一御扇御絵福禄寿桐鳳凰御進上 一御出仕御うらうちなり、御小袖御拝領織物也、 一御中間えぼし上下なり、御黒太刀被持歟、 一御刀者、長刀不持、御雑色御弓うつぼ等不著也、此時節、御小者七人有之、番替に二人は被残置、五人被召連歟、公方様御小者六人参候故なり、諸家此分也、 二日 一御出仕同前、三日如此、 七日〈◯中略〉 一細川殿則御礼に御出仕、是又御小素袍也、