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世諺問答
正月 問て雲、元三の日は屠蘇白散の酒お呑と雲事ありや、〈◯中略〉答、〈◯中略〉白散とは、五色の薬おつきふるひて、二こんにこれお供す、功能は大略とそのごとし、これおば方寸のさじにてすくひて酒にいるヽ、また度瘴散といふは、九種の薬おつきふるひて、三献にこれお供ず、山嵐瘴気おのぞく薬術也、風おこりの物おのぞく薬なり、これおば一銭の茶匙にてすくひて、酒にいれて可呑よし見えたり、