後水尾院当時年中行事

上正月

歯固は、陰陽頭勘文によりて日時お定めらるヽ、もし朔日などならば強供御已前に参るなり、参る所もむかはせ給ふ方も、はいぜん等みな強供御に同じ、先打敷おしき、次に酒さんお供ず、中央にすう、次に御右、次に御左、次に鏡、亦中央、〈酒さんのさき〉次に御右、次に御左、次にてうし参る、酒さんのふたとりのけて三献参る、くはへなし、次第に撤す、平のはんばかりお撤して、たかつきおば打しきの中へ入て撤す、歯固は此ごろのは、ふるき図などとは格別のものなり、