[p.0833][p.0834]
続百一録
延享三年正月十三日 一尊勝院様諸礼、尊勝院様より為御祝儀、一両日前に昆布、牛房、樽一荷、五升入二つ、 献立 あへまぜ、〈大こん、人じん、いわたけ、せり、あげふ、きんかん、〉汁、〈あふみかぶ、こまごま、さい、〉煮物、〈牛房、玉子、うはしいたけ、〉飯、 引而かうの物 こくしやう、〈くわい、山のいも、人じん、木くらげ、干かぶら、〉湯だうふ、重引あさづけ、御吸物、〈まつだけ〉肴、〈ゆびし、のり、〉 中通侍衆上之通、下部之者、 やき鰤、取肴、〈かまぼこ、数の子、ゆびし、〉塩小鯛やき物、汁さく〴〵、煮物だうふ、肴、〈牛房、数の子、あさづけ、◯中略〉
一烏丸様へ、今日御節に付、遐寿丸様烏丸へ御出に付、鯣一折〈三〉御持参候、
十六日 一烏丸様、日野家へ御出節也、〈◯註略〉 御口祝、〈のしこんぶ〉御吸物、〈たいひれ〉御盃、御銚子、御肴、〈するめ、からすみ、ゆびし、〉御くわし、〈けんひ、やうかん、みつかん、〉  夕御膳 御鱠、〈きすご、大こん、あかヾい、くり、くらげ、きんかん、〉御汁、〈うけ、ごぼうはり、まつだけ、〉口物、〈かも、うぐひすな、〉御かうの物、御飯、  御二 さしみ、〈霜ふりだい、いり酒、いかの細作、わさび、うみぞうめん、九年ぼ、〉すまし汁、〈ぼら、みる、〉引物、〈やき物、小だい、〉台引、〈一付あぶりほうぼ、平うば、〉御銚子、肴、〈たこ、こぼうこがい、〉すまし吸物、〈へぎあわび、青み、〉湯、御くわし、〈かうたけ、くすまん、やうし、〉こい茶、
正月御祝之御献立 御三方、〈ひしはなびら、のし、〉御雑煮、〈ほなが敷て、田づくり、ひらき豆、〉餅、〈ひしかつうお、大こん、いも、いもがしら、くしこ、むすびこんぶ、や〉〈きどうふ、いりこ〉同御吸物、〈鯛ひれ、御すヽ、〉三方羽もり松、〈まきずるめ、からすみ、牛房、〉同竹梅、〈えび、船もり、しほ貝、数のこ、たこ、〉御膳、〈御汁、塩小だい、御めしいわし、ほながしきて、〉ふくしゆ、〈生みそ、にんにく、〉なます、引而御やき物、〈こヾり鮒〉御煮物、御かうの物、重ざかな、〈数のこ、牛蒡、あさづけ、〉 十二月〈◯中略〉 正月物 一柏二合、〈十五文〉大々十三、〈七十八文〉柚十三、〈三十九文〉みかん百、〈百七十文〉柑子五十、〈五十文〉橘五十、〈同〉本だはら一束、〈百文〉串柿二束、〈百九十文〉ところ一升、〈廿五文〉柏五合、〈三十五文〉丸かち栗五合、〈百廿文〉ころがき百、〈八十文〉ほうづき十、〈十二文〉ほなが五十把、〈百五十文〉ゆづり葉三把、〈七十文〉くろ昆布二把、〈壱匁五分〉数之子壱斗、〈十九匁〉いわし四百五十匹、〈三十三匁七分〉串貝弐連、〈五匁五分〉ぶり壱本、〈廿五匁〉えび十三、〈五匁八分五厘〉ごまめ壱升、〈七分〉鴫二把、〈二匁四分〉
四年正月十四日 一烏丸前大納言様御出、御家来、〈◯中略〉主計監物、大炊允、右近、尚安、 一同宰相様御出、御節に候、〈◯中略〉 一葉室宰相様〈江〉明日御節可被進之旨、被仰進候、