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年中行事故実考
一正月
朔日 享雑 国々家々にて佳例同じからず、唐の春餅是におなじきにや、 堂上にては享雑と雲、餅〈むすびのし、平かつお、いも、こんぶ、〉向に菜茎、〈土器に入る〉三州辺風俗、餅〈なづな、結こんぶ、くしこ、くしあはび、かつお、〉向に田作り、大豆、〈土器に入る〉西国辺風俗、餅〈こんぶ、打あはび、いりこ、牛蒡、いもし、山のいも、みづな、栗、するめ、大こん、〉信州辺風俗、餅〈な、芋、こんぶ、から鮭、くしこ、串あはび、とうふ、漬わらび、大こん、干瓢、雉子、花がつお、〉総じて十三色お入、餅おあぶりて煮る、向に根ぶか二筋おおくなり、