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水戸歳時記
正月元日払暁、家内打より盛服して祝儀おのべ、くひつみお出し、歳徳神の方に向ひ屠蘇酒おのむ、小人より大人におはる、餅の祝あり、家々によりて家風とてかはりあり、雑煮或は干餅なり、 三日、今日までお三箇日の祝とて、餅の祝まん日にて終る、予家は、干餅おやき、塩引或は煎鮭お付て食すること家風なり、 四日、朝雑煮お食すること、予家風なり、 六日、今日より常の食に復す、