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塩尻

床に仏画お掛くるは、禅宗の遺風、 床に観音達磨布袋なんどの絵おかけて、中央の卓に香花お置も、又禅林の風なりけり、今禅刹年始に、客間一間お払ひ、観音の像おかけて、中央の卓に香花お備へ、門家拝年お待お見てしるべし、