[p.0879]
続古事談
五諸道
大饗の鷹飼は中門おとほりて、幔門の本にてたかはすうるなり、それに東三条は中門より幔門のもとまではるかにとほし、下毛野公久といふたかヾひ、西の中門よりたかもすえであゆみ入たりけるお、上達部の座よりあらはにみえけるに、錦のぼうしきたるもの、手おむなしくしてあゆみきければ、人々千秋万歳(○○○○)のいるは、何事ぞとわらひけり、そののち中門のとにてたかおすえてえる也、