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三十二番職人歌合
一番 花 左〈持〉   千秋万歳法師(○○○○○○)
春の庭に千秋万歳いはふより花の木のねはさしさかへなむ〈◯中略〉
左歌千秋万歳の能作は、毎年正月の佳曲なれば、諸職諸道の最初にいでヽ、歌合の一番にすヽめり、まことに花木の春にあひて、さしさかへなん根元おいはへるは、あら興がりときこゆる、〈◯下略〉