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著作堂一夕話

りうどうだ並せんず万歳 真葛原五卵子の話に、せんず万歳は千秋万歳なり、秋おずとよむべし、千寿にはあらず、このもの木造の日にまいれるは私例なり、猿舞は恒例也といへり、千秋万歳、くはしくは千秋万歳法師といふべし、大和国窪田、箸尾の両村より出、復大和の外にもありけるにや、岷江入楚にも見ゆ、三河万歳は是又別派なり、唱歌は大江定基の作なりとぞ、