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初夢歌合
む月二日の夜、世にするわざなればとて、宝船の絵お枕にしきてねたる夢に、かの七柱の神居ならび給ひぬ、何事おし給ふにかと、やおらさしのぞきたれば、歌合の一巻おとり出給ひて、それが判おし給ふなりけり、〈◯中略〉さめての後、わすれぬまにとて、筆とくかいしるし置き侍るになん、ゆめのしるしにさいはひおまつね、
 ◯按ずるに、まつねは松根にて、著者村山氏の名なり、