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諸国図会年中行事大成
一正月
十五日爆竹并吉書揚〈◯中略〉 三笈杖、又三毬打、左義長とも、或は三元張とも書、三元張より起るか、徒然草に雲、さぎちやうは正月に打たる毬打お、真言院より神泉苑へ出して焼よし侍り、唐土にては、毬打お蚩猶が頭に比して是お弄す、日本又毬打お焼て、巨旦お伏するならんと雲々、止牟止の正字詳ならず、爆と雲字、火烈と注して、はためく、ひばしると訓む、左義長お爆す、吉書菱葩お爆といふは、焼といふ字お忌ばなり、俗に誤て物お焦すお、焼爆といふに同じ、