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諸国図会年中行事大成
二上二月
十五日 南都興福寺常楽会 東金堂に、閻浮檀金の釈迦仏の像あり、厨子に安ず、其扉に涅槃像お画く、相伝ふ、巨勢金岡が筆なりと雲、今日其扉お開く、〈涅槃は梵語なり訳して滅度と雲、又常楽我浄お、涅槃の四徳と雲、しかれば常楽会といふは、即涅槃会ならん歟、〉