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江戸名所図会
十七
春秋二度の彼岸には、六阿弥陀廻(○○○○○)とて、日かげの麗なるに催され、都下の貴賤、老たる若き打群つヽ、朝とく宅居お出るといへども、行程遠ければ、遅々たる春の日も長からず、秋はことさら暮やすうおもはるべし、