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三月三日は、節日にして上巳と称す、支那にては、初め三月第一の巳日お以てせしが、曹巍の時より直に三日お用い、觴お流水上に流し、不祥お祓除し、仍ほ上巳と称せり、我朝廷に於ても、上世より之に効ひ、水辺に宴お設け、此お曲水宴と雲ふ、後世に至り、其儀は自ら止みたれど、仍ほ禊祀お行ひ、是お上巳祓と称す、此祓の事は、神祇部祓禊篇に載せたり、