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栄花物語
十九御著裳
大宮のおまへ〈◯一条后藤原彰子〉ひめ宮〈◯禎子内親王〉お見たてまつらせ給、〈◯中略〉大宮、東宮〈◯後朱雀〉おこそきよらにおはしますと覚しめしけるに、是はいとこまかにうつくしう、あけくれ我物にて見奉らばやとのみ覚しめされけり、ないしのすけ、たヾいまの御ありさまながら、うへ〈◯後一条〉にならびきこえさせ給へらば、いかにひヽなあそびの様にて、おかしうおはしまさんとけいすれば、宮々笑はせ給、