[p.1116][p.1117]
骨董集
上編下前
ひいな草 貞享三年著、婦人養草、〈巻一〉船にのるものは、雛一対おもちて海上おわたるに、風波のうれひおのがるヽといふ事、いかなるゆえといふ事は未考、貞享四年刻、年中風俗考、案るに、ひいなおば、井おほり、やねふき、柱立などにも立用ひて、祝するものなれば雲々、享保十四年印行、女用花鳥文章、ひいな雲々、井の内に入て、清水おもいのるなど見えたり、