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建武年中行事
四月ついたち、御衣がへなれば、所々御しやうぞくあらたむ、御殿御帳のかたびら、おもてすヾしにごふんにて絵おかく、かべしろみなてつす、よるのおとヾもおなじ、とうろのつなおなじ物なれど、あたらしきおかく、たヽみおなじ、しとねかはらず、御ふくは御なおし、御ぞすずしのあやの御ひとへ、御はりばかま内蔵寮より是おたてまつる、女房きぬあはせのきぬども、衣がへのひとへからぎぬ、すヾし、も〈裳は上らう薄物、小上臈うす色、〉つねのごとし、