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後水尾院当時年中行事
上十月
朔日、毎年つねのごとく、けふよりつねの御所御座の左の方におき、炭の火鉢おおく、炭の立やうあり、けふより女中わたの入たるものお著用、九月中はわたの入たるものおきず、さむきときは袷おとり重ねてきる也、夕方の御いはひより張うらのねりお著ると雲、