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花鳥余情
十四蛍
むかし武徳殿にて、五日〈◯五月〉節会行れて騎射の事あり、その時宮内省典薬官人あやめお献ず、又内侍薬玉お太子以下に給ふ時、くす玉お右のかたにうちかけて、左のわきへたれて、二の緒お分て腰にゆひて、各拝舞するなり、