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納涼は、すヾみと雲ふ、三伏の候、水辺に赴き、或は閑地お覓めて、暑お避くるお謂ふなり、其朝に於てするものお朝涼と雲ひ、夕に於てするものお夕涼と雲ふ、夕涼の地にて最も名高きものは、京都の四条河原、江戸の隅田川等と為す、