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御湯殿の上の日記
慶長三年七月七日、朝御さか月まいる、七夕の御うた御がくもん所にて、いつものごとくあそばし、御すヾりあらはれて、きぬにて長はしおかるヽ、いつものごとく、かぢのはにあそばしたる御うたに、さくべい(索餅)お入て、とくせん(得選)にいださるヽ、小御所の御やねにあぐるなり、朝かれい新大すけ殿、新内侍どの、さへもんのすけ御まいり、こよひの御さか月三こんまいる、じゆごう御まいりなし、女御よりうりまいる、御神事の御行ずいまいる、