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西遊旅譚

勢州四日市の駅より、石薬師の間の宿日永村あり、七月十三日、十四日、十五日、盆中、つんつく踊(○○○○○)とて、小童、或十七八の女子、又廿歳ばかりのおのこ、白きさらしの手拭おほう冠にして、腰に扇おさし、手に手お取て輪となり唱(うたふ)、此一村三四町より、此踊お出す、一町づヽ唱(うたう)文句ちがひぬ、