[p.1300]
夏山雑談

八朔に禁中へ大樹より御馬御太刀お進ぜらる、此時之御太刀は禁裏の御物お借用ひるなり、其次の日御太刀代として鳥目お納らるヽなり、是又室町家の時よりの事なりと、公物の御太刀お借用ひらるヽ事も、古例にて秘蔵のことなりといへり、
頭注 室町将軍家の時、公物の太刀お借用らるヽこと、おゆどのヽ記にみへたり、