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御湯殿の上の日記
慶長八年八月一日、あさ御さか月参る、あさがれい、ごんすけしんないし殿こや御まわりあり、御たのむども、あなたこなたより参る、けふは御とく日にて、御かへしなし、ぶけ〈◯徳川氏〉より御むま、たち、おりかみ参る、だいばん所の御にわへ、おほぎまち三でう少将御むまにつきていて参るヽ、女いんの御所ならします、女御の御かたより花参る、夕かたの御さか月いつものごとく三こん参る、女御の御かた御しやうばん女中おとこたち御とおりあり、