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後水尾院当時年中行事
上九月
九日、毎事三月五月等の節供に同じ、夕方の御祝より女中の衣しやう二つえりなり、うはぎは猶すヾしのうらお用ふ、〈此事ふしん〉三献めのてうしにきくの花おきざみ入、けふも一首の懐紙おの〳〵詠進す、七夕に同じ、重陽の宴の心なり、旧院の御とき、九首の事あり、其後また一度あり、けふも講ぜらるヽまではなし、