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禁中恒例年中行事
九月
九日 御菊居(おきくすへ) 是は常御殿西の御椽、きり隠しといふ所の御庭に、陰陽師大黒菊お植る、其枝に菊綿おつけさせ給ふよし、ひとりの料赤黄白三輪づヽ九輪なり、小々小さき菊綿お、しべの縁に置るヽ也、白花には黄、黄には赤、赤には白お置るヽよし、女中方も付け給ふとなり、