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伊勢集
下
九月八日、隣より菊にわたおほひにおこせたりける、朝にほりてやるとて、
数しらず君がよはひおのばへつヽなたヽる宿のつゆとならなん
返し、 まさたヾ、
露だにもなたヽるやどの菊なれば花のあるじやいくよなるらん