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言経卿記
慶長八年九月八日辛酉、禁中へ御嘉例菊綿進上了、書状相添之如此、
 かしこまりて申入候、御かれいの菊の御なかしん上いたし候、御心へ候て、御ひろうたのみまいらせ候、かしく、
     ながはしどのヽ御局へ とき経
御返事有之、珍重之由也、
 御ふみのやう、ひろう申候へば、きくの御なか、あいかはらずまいらせられ候、めでたくおぼしめし候、なお〳〵いく秋久しく御しん上候へのよし、心へて申せとて候、かしく、
     山しな前中なごんどのへ