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玄猪は、いのこと雲ふ、十月中の亥日に行ふ、後世幕府にては、上の亥日お以てせり、此日貴賤共に餅お製し、亥子餅と称して以て之お祝せり、朝廷にては始め内蔵寮より献ぜしが、後には丹波国野瀬里より献ずる事となれり、