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俳諧歳時記
正月
女節分〈十九日〉 是も吉田の疫神詣也、前にいへるが如く、節分の夜より、疫神お祭るがゆえに、男子は節分の夜といへども参詣すれども、女子は時分の家事にいとまなく、特に夜中にまふずることあたはず、この日お以、節分のかはりに詣ずるこヽろにていふ歟、京の婦女正月十五日お年始のはじめとして、女正月といふたぐひにや、