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日次紀事
十二月
節分の夜は、五条の天神にまいり、餅白朮おうけてかへることあり、五条天神は少彦名命にて、天下の疫癘お守らんとちかひ給ふ神なるゆへ、一年中の疫癘おいのらんためにまいる事なり、白朮は湿はらふ薬なれば、風湿疫癘おのぞくの心にて、神前にてうけて帰り、火にてたくなり、