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俳諧歳時記
十二月
厄祓〈厄落〉 此月に入るより、貧者毎数十人群おなし、神鬼に装ひ、男婦鑼鼔お以、門お巡り銭お乞ふ、これお打夜胡( /やくはらひ)と名づく、又駆祟の類、〈夢花録、月令広義、〉十二月廿四日これお交年といふ、丐者塗抹鬼形に装成し、駆儺と叫跳り、利物お索乞〈熙朝楽事〉かヽれば唐山にも丐者のやくはらひといふことするとみえたり、厄祓は逐疫也、代酔篇に出、