[p.1396][p.1397]
塵塚談

厄はらひといふ非人、節分の夜は、御厄はらひが厄払ひましよとさけび、武家町家お歩行く事は、今昔かはりなし、文化元子年頃より、大晦日、正月六日、同十四日にも、除夜のごとくに、御厄はらひ〳〵といふて来るなり、しかし節分の如くに大勢は来らず、