[p.1405][p.1406]
日本歳時記
七十二月
下旬の内、親戚に送物して歳暮お賀す、又しれる所の鰥寡孤独、貧窮困苦の者にも、我力に随て財物お賑ふべし、或は我に嘗て恩徳ある人、師傅となれる人、我身及家人の病お療せし医師などにも、分に随てあつく物お送べし、疎薄なるべからず、かうやうの事は、軽くせんか重くせんかとうたがひて、決しがたくば重につくべし、鄙吝なるべからず、