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半日閑話

十二月十三日御煤払納御規式
          御年男御老中 大奥御年男御留守居
子持筋の熨斗目同長袴著之、十三日朝六つ時前、御年男登城、従御奥御案内有之而通る、御煤払竹毎年御代官所より上る、〈但雌竹雄竹と揃へ、直なるお水引にてゆひ合せ、根松、薮かうじ、長のしお附る、〉御寝間、御座之間、両所払之、夫より御次は不残御下男麻上下著之勤之、右相済御目見御吸物御酒被下退出仕候、押付右之御下男頭御使にて、御年男へ被下物、 白米壱俵 塩いなだ三尾 薄縁胡座三枚 赤椀〈三つ組〉三具 山折敷三枚
右之通宿所へ被遣、此品お元日御年男夫婦、家司壱人、上下に而祝ふと雲、