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後水尾院当時年中行事
上正月
六日夕方、年越の御さかづき、常の御所にて一献〈三つさかな〉参る、〈かくのごとき時、女中の衣しやう、わたの入たるものお用ふる、たヾしきうのもの也、からあやりんず等、又はくるしからず、羽二重などおば不著用、十四日大晦日又同じ、節句も同じ、但是は御さかづきよりす〉〈ぐに別殿の行幸なれば、其時著あらためむも、造作なるによりて、初より袴お著るなり、〉散しあぶらお供ず、