[p.1468]
教令類纂
初集八十七
慶安二己丑年二月廿六日
一百姓は分別もなく末の考もなき者に候ゆへ、秋に成候へば、米雑穀おむざと妻子にくはせ候、いつも正月二月三月時分之心おもち、食物お大切に可仕候に付、雑石専一に候間、麦粟稗菜大根、其外何に而も雑石お作り、米お多く喰つぶし候わぬやうに可仕候、飢饉の時お存じ出候得ば、大豆之葉、あづきの葉、さヽげの葉、いもの落葉など、むざとすて候儀は、もつたいなき事に候、