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太平記
三十六
大地震并夏雪事
同〈◯康安元年〉六月二十二日、俄に天掻曇雪降て、氷寒の甚き事、冬至の前後の如し、酒お飲て身お暖め、火お焼、炉お囲む人は、自寒お防ぐ便りもあり、山路の樵夫、野径の旅人、牧馬林鹿悉氷に被閉、雪に臥て凍へ死る者数お不知、
同〈◯康安元年〉六月二十二日、俄に天掻曇雪降て、氷寒の甚き事、冬至の前後の如し、酒お飲て身お暖め、火お焼、炉お囲む人は、自寒お防ぐ便りもあり、山路の樵夫、野径の旅人、牧馬林鹿悉氷に被閉、雪に臥て凍へ死る者数お不知、
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