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標註職原抄別記

氏長者
姓お加婆禰〈続日本紀に骨名、または根加婆禰共あり、尸とかけるは古書に甚多し、〉と雲は、頭根(かぶね)の義にて、〈夫(ふ)と婆(ば)と通音なり、頭お加夫と訓むは、頭稚(かぶづち)剣の例にて知べし、〉氏中の宗長たる者、その頭として同族お率ひ、公家に仕奉るよりいふ称にて、〈○下略〉