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姓氏解

日本姓戸
日本上古には姓氏なく、その後うぢあり、かばねあり、みな官より賜りて、うぢお氏卜訳し、かばねお姓卜訳す、又うぢお本姓といひしことあり、又姓といひしことあり、うぢかばねお合せて姓といひしことあり、崇神天皇七年に、穂積臣遠祖大水口宿禰あり、伊勢麻績君あり、武内宿禰、甘美内宿禰、野見宿禰等あり、みな名の下にかばねあり、阿曇連浜子等は、かばねうぢの下にあり、この時その法いまださだまらず、その法の定りたるは、天武天皇の時なるべし、