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氏族考

朝臣は、阿曾美と訓て、吾兄男(あせお)臣の意なり、〈(中略)或説に、朝臣の意にてはあるべし、朝政おあさまつりごとしといふと、外記庁おあいたん所と雲と、みな朝夕の義なり、抑朝廷朝政お朝と雲は、百官あしたに先釐務に従ひて、後に雑事にわたる故の養と思しければ、朝廷朝政朝臣朝所、もとより朝夕の朝の義お帯るにて和漢一義也、かりたるにもあらず、吾背臣にもあらずと雲り、猶よく考べし、〉