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空穂物語
藤原の君
むかし藤原の君ときこゆる一世の源氏(○○○○○)おはしましけり、〈○中略〉みかどとなりたまひ、くにしり給はましかば、あめの下ゆたかなりぬべき君なりと、せかいこぞりて申時に雨〈○下略〉