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袖中抄
十九
えびすのみよりいだすち
みちのくのえびすの身よりいだすちのことうぢ(○○○○)なれや逢ぬこひかな
顕昭雲、おくのえびすは、わが子、人の子さだめんとするには、ちヽが血と、子の血とお合に、我子なれば、親子のちひとつにあひぬ、こと人の子なれば、血ひとつにならずといへり、さてことうぢ(○○○○)なれやあはずとはよめる也、